キッチンのコラム

午後のはじめに鶏を食べながら「カメラがほしい」と口にしたら「それ去年も言ってた」と言われた。妹はシャンプーの後で丁寧に髪を整えていた。回想すると、たしかにブログに書いていた。どんな文章だっけ。カメラがほしいと思うのだが、〈わたしの中の長老…

文章のジャンルを作る

〈年末年始だからって、年末と年始のあいだに境界線はない。むりして区切らなくてもいい。つづいているものだと思って、通り抜けてしまうのもいい〉糸井重里さんが、こんなことを書いていた。ほぼ日に書いておられた。とても素直なようでいて、天の邪鬼な感…

師走の交友録

ガールフレンド 大原大次郎くんの新しいアトリエの食事会で印象に残っているのは、七〇年代のマンション、ロビイに飾られた竹の子の絵。広い部屋。つや消しの木製の家具とホンマタカシ氏から贈られたという北欧シリーズ。ぼくが贈ったニッキーミナージュのス…

ブログに映る自分

ブログに映る自分を、目の当たりにするのがつらい。にじみでる素行の悪さというか、悪い人だなーと見え見えになっているのが。素直でセンスのいい若い人が、⭐️をくれるのがつらい。賢い人は、ぼくみたいな人は遠ざけるだろう。大きい本屋で岩波文庫「サキャ…

れーるずがーるず

iPhone 6の画面がたった一日で割れた。iPhone 5の画面が割れた時のことを、ぼくは覚えている。ブログに書いてある。春分 - chill poyo心を病んだ友人が京都へ訪ねて来て、夜が明けたら、iPhoneが割れたって話。この文章、二度と書けないと思う。メソメソした…

肩書きって

株式会社はてなで、ぼくの肩書きは〈編集者〉ということになっていて、ぼくもそう思っている。それでいいと思う。〈チーフ〉というおまけまで付いているのだ。けれども、もう長い間、同僚の編集者たちが優秀すぎて、片っぱしから仕事を片づけてしまう。かれ…

橋本治の恋愛論

今年買ってよかったもの、というブログ記事がそろそろ目につく時候ですが、ぼくにとっては、この本なのかな。よくもあり、わるくもあり、みたいな。この本が届いてから自分なりに消化するまで(二ヶ月くらい)とにかく、つかれた。嵐のような本だ。恋愛論 完…

ニッポンのジレンマ収録いってきたよ

おもしろかった。どうもありがとう!少し早いけど振り返ってみましょうか。まず、ゲストの編成が予想以上に良かった。控えのロビーでも「なんで呼ばれたんでしょうねー」なんて四人で話していたんだけど、蓋を開けてみたら、相性、役割、人の善さ、どれをと…

ブログを書いていたらテレビに出ることになった話

としか言いようがないんだけど、今日が金曜日で、日曜日の収録だから、じっさい出演するのか知らないけど、どうしてテレビに出ることになったのかと言えば、ブログを書き続けていたから、なんだよな。本当にこういうことってあると思ってなかったから、意外…

祈り

先日、村田智くんと久しぶりにゆっくり話す機会があった。かれの口から「祈り」という言葉が出てきた。「祈り、について考えています」と言った。「仏壇の前で祈る人は、何を考えているんだろう、とか。ずっと考えていったら、仏教とは何か、ということにな…

反省

日曜日に下北沢B&Bにて、トークと句会をしました。ご来場いただいたみなさま、司会をしてくださった木村綾子さん、ありがとうございました。最高あきこさん、みちまちゃん、やすろうくんとフルもありがとう。阿部さんも。俳句まで作って来てくれた友達も…

本の虫たち

しばらくブログを書いていなくて心配していた人が、はてなハイクで元気にやっているのを見掛けてうれしかった。ぼくも書いていなかったけれど、といっても一ヶ月くらいか。時々スターを付けてくれる人がいた。「元気?」と声をかけられている気がする。はて…

古書店で買った本

ハロー風景は、すてきな書店でハローできます。ぼくたちの本を古書店へ置いてもらいに伺い、其のまま帰るのも素っ気ないから、なにか一冊、お返しという訳ではないけれど、古本を一冊、買って帰るようにしています。そうして手元へ集まって来た本を並べ、写…

ラリー・ペイジの言葉

今週のブックマークから、GoogleのCEO、ラリー・ペイジのこんな言葉があった。 人々が文化的な生活を送るために必要な労働資源は実はごく少ない。必要を満たすために全員が猛烈に働かなければならないというのは思い込みにすぎない。もちろんそこには社会的…

ハローする確率

ハロー、東京にいるときも、京都でも、ランチタイムに散歩をする。ユトレヒトや隣りの洋品店、骨董通りの池内タオルへいく。寺町通の古道具屋のウィンドウを眺めたり、古筆切の店主にびびらされたり、夷川通のカフェや、指物店を見て歩く。そういうとき、財…

ハロー風景という本を作った

大原大次郎くんと〈ハロー風景〉という本を作りました。月曜日の雨の日に刷り上がったんですが、すぐにブログに書いたら、感激してへんなことを書きそうだったから、しばらく手元で眺めていた。少ししか刷っていない薄い詩集で、ぼくは、俳句と散文を書いて…

編集にまつわる二つの話

編集にまつわる二つの話を聴いて来ました。 noteから見るメディアの未来 個人向けメディアプラットフォーム「note」から見るメディアの未来 | Peatix角川書店の本社ビルにて。加藤貞顕さんは〈ユーザー〉と言わない。〈著者さん、クリエーター〉と言う。この…

赤田祐一さんから本が届いた

赤田さんが本を送ってくれた。この本を赤田さんから送って貰えるだけで、ぼくの人生だいぶいい。それだけでもいいのに、この本のデザインをしたのも、大原くんという友人なのです。それだけでも至上なのに、この本には、ぼくの作っていた雑誌が載っているの…

はてなからnoteを眺める

前回のエントリーにjkondoさんとPonanzaの山本さんの☆が並んだから、仕上がった気分になり、間が空いてしまいました。と、言い訳してから書き始めなくていいブログを設計したい。と、Mediumのエヴァン・ウィリアムズが書いていた。いいアイディアを一つでも…

AI

ぼくは花粉症になったことがないから、花粉で頭の中がお花畑になったからではないんだけど、ここ何週間もずっと、生命の起源について考えている。最初の生命について空想している。万能細胞の騒動も関係あるかもしれないが、ゼログラビティという映画の方が…

皿盛

火曜日のランチは食べないつもりで歩きだした。カーディガンで十分であった。三条の橋を渡ったところで「しのだや」の看板が目についた。古い中華風の定食やであった。私は通り過ぎてから引き返し、ランチをたべることにした。硝子戸をくぐると小さい暗い店…

ごはんを食べない

来週というか今週は、昼ごはんをたべないことにした。お腹に軽いぽっこり感あるから。オフィスランチはおいしいから食べ過ぎてしまう。遠慮するのもおかしいから食べるんだけど、今週は、気分をかえてみよう。昼ごはんをたべないと書いたけど、蕎麦は食べる…

メタレベルの恋

国立小劇場、二月文楽。お染と久松の恋。染模様妹背門松そめもよういもせのかどまつというタイトルから、なんとなく心中物だろうと思っていた。はたして二人は、いいなづけのいる跡取り娘と丁稚という許されぬ恋だった。それはいいんだけど、なんだか不思議…

うう

アプリの下書きにキャッシュされてたエントリ消したら文楽のエントリ消えちゃった…あとで再掲します。スターとかくれてた人すみません。

少なく、軽く

仕事を沢山する人というのが居て、とにかく量がすごい人。質は玉石混交かもしれないが多く生み出す。以前はそういう人に憧れたものだが、よくよく考えてみたら、自分の生理からするとそういう人がいちばんいいとは感じない。少ないのもいい。なにが困るかと…

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Nishi-Ogikubo, Tokyo

女正月

関東の人には馴染みの薄い冬の京の現象として、日が射しているのに雪がちらつく、というのがあります。一年京都に住んでいた私ですが、あれはいいものです。<風花>というんですね。<風花や祇園の裏の真暗がり 藤田湘子>という俳句があるそうです。祇園の…

カメラ

あけましておめでとうございます。旧臘に大掃除をして(ぼくはA会議室の窓を拭いた)はてなの皆さんと別れてから、もう半年は経つ気がいたします。いかがお過ごしでしょうか。飽いているでしょうか。わたしは暇に暮らすのが好きなので、あと半年好きにして…

準備運動

少し前に、はてなブックマークで見かけた、<世界確認行動>という言葉がおもしろかった。やねうらお氏が書いていた。オンラインゲームのユーザーは、ゲームの世界が自分の期待している姿をしているかどうか確かめる為に、時折、禁止されているすれすれの行…

冬至

金曜日のランチの後、傘を持って外へ出たら、ひょうが降り始めた。通りを白い粒が点々と跳ねていた。時計屋の店員が軒先で様子を伺っていた。女性が他愛のない事を叫んでいた。曇っているのに賑やかであった。大勢の子の歓声が上がったと思ったら、青南小学…