ハロー風景という本を作った

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大原大次郎くんと〈ハロー風景〉という本を作りました。

月曜日の雨の日に刷り上がったんですが、すぐにブログに書いたら、感激してへんなことを書きそうだったから、しばらく手元で眺めていた。少ししか刷っていない薄い詩集で、ぼくは、俳句と散文を書いています。大原くんはデザイナーで、昔から友人です。

寸、というのは、ぼくの筆名で、俳名です。ぼくが俳句を詠むというのは、前から知っている人なら知っているけれど、周りには言っていない。じぶんが何故俳句が好きなのか、じぶんで判っているようで、判っていない。少なくて、軽いからかもしれない。

この本は、ずっと作りたかった本で、四年前から作りたかった本なんですが、今、こうして眺めてみると、今迄でいちばん、素で作った本だという気がする。洗いざらしの本だ。ぼくたちの心が、畳んでおいてあるような本だ。本であり、心であり、静物。

ぼくが、俳句について思っていたのは、俳句を詠む人々の内で、俳句を詠んでいたらいけない、ということだった。だから、音楽家とか、ファッションの人たちと俳句の話をしていた。かれらは喜んでくれたけど、ぼくは、ぼっちだった。望んでそうしたんだ。

四年前、大原くんと、高濱虚子の句集を見ながら話した。あのとき、今になると判るんだけど、俳句そのものの話をしていた。ヒップホップと俳句とか、ファッション写真と俳句とかじゃなくて、俳句の話をしていた。そういうデザイナーが、近くにいたんだ。

詩を書くなんて、口にしていいのかな、と、ぼくはどきどきしていた。大原くんは文字へ向かい、タイポグラファーとして出世していった。京都から戻って、空手くんの結婚式で久しぶりに話して、何も変わっていなかった。詩と文字の話をした。

もうひとり、背中を押してくれた人がいる。ポスターとウェブページを作った、村田智くん。かれは、京都に住んでいる人。はてなの二年目のデザイナーです。〈ハロー風景〉というフレーズは、ぼくと大原くんではなく、村田くんがくれたものです。

〈ハロー風景〉という言葉を聞いたとき、ぼくたちは、なにを作りたいのか、判ったのです。村田智くんという若い友人を、大原くんも一目で、受け入れたのです。わたくしたちは、こうしてはじまりました。ポスターのついた、白い詩集を作ったんです。

みなさま、ごきげんよう。はじめまして。これから、散歩するやうに、本屋さんをさがしていきます。うるおっている詩と図案を、気に入ってくれる人とコミュニケーションしたいんです。わくわく。すばらしい風景と人との邂逅を、たのしみにしています。

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