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古書店で買った本

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ハロー風景は、すてきな書店でハローできます。ぼくたちの本を古書店へ置いてもらいに伺い、其のまま帰るのも素っ気ないから、なにか一冊、お返しという訳ではないけれど、古本を一冊、買って帰るようにしています。そうして手元へ集まって来た本を並べ、写真に撮ってみた。かれらは謂わば、ぼくらの本と入れちがいなのです。

正直いって、一冊も読んでいない。正直いって、もう何年も身に沁みるやうな読書をしていない。こちらの体が溢れてしまって居て、文字を受けつけない、というかんじ。新書なんかは、小一時間で読むけれど。なんていう時期もあっていいかな、と思う。上に並べた本は、読んでいないし、脈絡もない。買い求めた、というものでもない。縁のあったお店の本棚に、偶々並べてあり、其の時の気分にふぃっとした、という。

なんていうのが、なんとなくいいかな、と思います。

大橋歩の〈風景〉は、清澄白河のえくすりぶりす、という骨董屋で買ったんだよ。軒先に古本も陳列していたから、ハロー風景も、と思って入ってみたんだよ。切子やアメリカのビンテージや木馬があった。本屋さんというよりは、骨董屋さんかな、と思い話し掛けなかった。一〇〇〇円だった。深川資料館通りを歩いて、すぐ近くのsmoke booksへいってみた。ここ、小さいけれど、やばい古本屋。ハロー風景が置いてもらえるか、という視点で見たら、ちょっとちがうかな、と思った。稀少本が多く、新刊の一六〇〇円の価値が、そのまま通らない、という気がした。上手くいえないんだけど。ここも骨董屋さんに近いと感じたのかな。舗道の箱に〈季刊銀花〉が三〇〇円だったので、買いました。

清澄白河の、高層マンションの住人たちが、眠るときに、階下に骨董屋のやうな古書店があるのを思い出すんだろうか、と、へんな想像をする。高層マンションの住人たち、木馬や、蝶々の形紙を貼ったフランスの絵本を、部屋の飾りに買っていくのかなあ、と。

〈青インクの東京地図〉は、鎌倉で買った。古書ウサギノフクシュウさん。メールをくれたから、やすろうくんといっしょに納品へいったんだよ。六月に開店したから、ウサギの店主は、古書店の主人になったばかりだよ。だから、気軽に質問してしまった。「ここまで入ってきたお客さんには、話し掛けていいのかもしれません」なんて、ウサギ氏は言っていた。「入口の近くには、女性も手にとりやすい本を並べておるのです」と、言っていた。ぴかぴかの店内で、ぼくとやすろうくんは、深く頷いた。「安西水丸氏の本は、」とぼくは質問した。「どの棚にぴったりですか」「安西さんの本は、どこにでも置けます」と、ウサギ氏は答へた。「だから好きです」と、目をまっ赤にしていた。

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