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子規ぽよ 5〈電気燈〉

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うつくしき桜の雨や電気燈

うつくしきさくらのあめやでんきとう

こんばんは。二月は旧暦の一月だから、まだ正月の気分でいいですよ。日本で最初に電気燈が灯ったのは、明治十一年で、正岡子規が十一才の年です。子規ぽよは慶応三年生まれで、慶応は四年しかない。これ豆知識というか、史実です。この俳句はうつくしい句で、こういう俳句はなかなか作れないだろう。

若葉道曲り曲りの電気燈

わかばみちまがりまがりのでんきとう

若葉は初夏の季語だって。みずみずしい若葉の道の曲がり角ごとに電気燈、ということかな。こういう簡単に見える俳句ほど、読み方を間違ってたりするんだよね。合ってるかなあ。そういえば、ご婦人から「読み方が書いてあるのがうれしい」というお便りがありました。よかったです。お便りくれると喜びます。歳時記を見ると、〈ざぶざぶと白壁洗ふ若葉かな 小林一茶〉だって。これおもしろいね。

春の夜や傾城町の電気燈

はるのよやけいせいまちのでんきとう

傾城(けいせい)というのは、美人のことだよね。城が傾くくらいの女。そして、遊女のことだよね。歌舞伎を見ていると、女のことをだいたい傾城と呼んでいる時もあるね。ラップの言葉でいう〈hoe〉みたいな感覚。〈hoe〉というと〈bitch〉に似た響きだけど、〈傾城〉なら風情があるかもね。ふつうに今の日本でも使える言葉だと思うな。あのイッセイミヤケのバッグ持ってる傾城、ちょっといい、とかね。


正岡子規の俳句検索/俳句、短歌ご愛好家の皆様へ|子規記念博物館

illust. Satoshi Murata