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子規ぽよ 8〈栞〉

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折られたる菖を原の栞哉

おられたるあやめをはらのしおりかな

本のある風景の話がしたくて「栞」と検索すると、「栞」の子規の句は三つしかなく、本のある風景は一つもない。上の句を読んでみると「折られたあやめの花を野原のしおりとしました」といったところで、野遊びの目印を本の栞になぞらえたのかと思っていた。ところがウィキペディアで見ると、しおりは「枝折り」で、山道で迷わないよう枝を折ったのに由来するんだってさ。本の方があとから生まれたって話。

ぼくはブックマークチームだけど、こういう役に立たない話を一人くらい知っていてもいいよね。「菖」は「あやめ」と読んでみましたが、菖蒲(しょうぶ)と同じ字を書くそうで細やかなちがいがある。そうえいば燕子花(かきつばた)なんてアヤメ科の花もあり、また四月、根津美術館に展示されるそうです。

燕子花図|根津美術館

凍る手や栞の總の紅に

こおるてやしおりのそうのくれないに

これはどうだい。本の栞でもいけるか。手がかじかむんだから、やっぱりアウトドアですか。「總」は「そう」と読んでみましたが「ふさ」でも音は良さそう。かじかんだ手で枝やら本やらにふれたら紅くなったとか、そんなんでいいでしょ。いちいち検討しないよ、確定申告でバタバタしてるから。甘えないで。じぶんでしらべて。よろしくね。

古道の栞も朽ちぬ冬木立

ふるみちのしおりもくちぬふゆこだち

なんだこれ、古い道の目印に折ってあった枝も朽ちてしまったって?退屈な詩だな。おじいちゃんじゃないんだからさ。二十九才でこのセンスって、中国の老人が作る詩みたいじゃん。ダメだよ。アゲていかないと。こういう俳句作ってるから俳句が古くなっちゃうんだよ。改革してよ。これは見なかったことにしてあげるから、次回がんばろう。


正岡子規の俳句検索/俳句、短歌ご愛好家の皆様へ|子規記念博物館

illust. Satoshi Murata