Subscribed unsubscribe Subscribe Subscribe

子規ぽよ 13〈花見〉

f:id:chillpoyo:20150321094148j:plain:w400

恐ろしき女も出たる花見哉

おそろしきおんなもでたるはなみかな

子規の花見の句はたくさんありましたが、ちょろっと紹介します。まずは、この句です。おそろしいですね。都市伝説っぽい。だいたい、あんな綺麗なものを見ながらお酒を呑んだら、そういう目にも会いますよ。世の中、理路整然とはしていないですからね。だいたい、女というだけでおそろしいんだから。きらいじゃないけどね。

骸骨となりて木陰の花見哉

がいこつとなりてこかげのはなみかな

どうしたんでしょうね。花見の句はホラーテイストですね。写生してないし。空想の世界以外の何物でもないから。葬られた死者の気分で詠んでみたのかな。マイケル・ジャクソンっぽい。ところでぼく、ハロウィン生まれだからか知らないけど、こういう感覚が好きなんです。西洋の幽霊やお墓。ホーンテッド・マンションいきたい。

殿方に手をひかれたる花見哉

とのがたにてをひかれたるはなみかな

殿方って。なんで男に手を引かれてよろこんでるの。ホモなのかい。よくわかんない。どうしたんだよ、都市伝説だったり、ホラーだったり、ホモだったり。設定がガバガバじゃないかよ。なんなの。女子の気分でちょろっと作ってみたの。そういうのいいよ。

すさましや花見戻りの下駄の音

すさましやはなみもどりのげたのおと

うん。このくらいでいいんじゃない。美や宴そのものじゃなくて、その周りにあるものを斜めから見る、ていう。このへんがデフォルトだと思います。こういう風に句と対話していると、本当に子規ぽよと会話しているみたいでおもしろい。骸骨になって花見。


正岡子規の俳句検索/俳句、短歌ご愛好家の皆様へ|子規記念博物館

illust. Satoshi Murata