子規ぽよ 15〈葡萄酒〉

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ビール苦く葡萄酒渋し薔薇の花

びーるにがくぶどうしゅしぶしばらのはな

ビールが苦くて葡萄酒は渋い。子どもですか。これ、句になってないよね。どうして薔薇の花があるのか、配置の説得力に欠けますね。だけど、ビールの瓶とワインの瓶と薔薇の花をイメージすると、何となく退廃的で装飾的の気分がありますね。ようするに、俳句はそれでいいんだろう。あれこれ人に言われる筋合いはないんだよ。薔薇は夏。

葡萄酒の徳利にいけん杜若

ぶどうしゅのとくりにいけんかきつばた

こちらの句の方が情景を説明している。ぶどう酒の瓶へかきつばたを活けた。これはこれで素直な詩ですよね。酒の空き瓶といへば花だよね。じつはぼくも今週から部屋の本棚に花を活けているんです。高倉通の、会社の近くの道具屋で手に入れた大正時代の牛乳瓶へカーネーションを挿しているんです。いい風情。よかったら見に来てね。

葡萄酒の蜂の広告や一頁

ぶどうしゅのはちのここくやいちぺーじ

この句はなにが「蜂」で「広告」なんだかサツパリわからないんですが、ぐぐったらすぐでてきました。明治時代に「蜂ブドー酒」っていうのがあったんですね。広告の女の人の絵がかわいいね。ワイン、女の子、蜂。て、はじめて目にする取り合わせだけど、ぼくは好きです。きもちよくして、酔わせて、刺すかも、みたいな。刺されたい。


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illust. Satoshi Murata